「皮膚がかゆそう」「耳をしきりに掻いている」「軟便が続く」……そんなサインが続いているなら、もしかしたらフードアレルギーが原因かもしれません。この記事では、フードアレルギーのサインの確認方法から、対処法・フード選びまでわかりやすく解説します。
フードアレルギーってどんな状態?
食物アレルギーとは、特定の食べ物(原因食材=アレルゲン)に対して免疫が過剰に反応し、体にさまざまな症状を引き起こす状態です。環境アレルギー(花粉・ハウスダストなど)とは異なり、食事を変えることで症状が変わる可能性があります。
こんな症状があったら要チェック!
皮膚・被毛のサイン
- 顔・耳・足先・お腹をよく掻く
- 皮膚が赤い・湿疹がある
- 耳が赤く炎症を起こしやすい(外耳炎が繰り返す)
- 被毛がパサつく・抜け毛が多い
消化器のサイン
- 軟便や下痢が続く
- 嘔吐が繰り返される
- ガスが多い・お腹が鳴る
全身のサイン
- かゆみが季節を問わず年中続く(季節性アレルギーとの違い)
- 特定のフードを食べた後に症状が悪化する
3つ以上当てはまる場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
犬の食物アレルギーで多い原因食材
意外かもしれませんが、犬のアレルギー原因で多いのは「穀物」よりも「肉・乳製品」です。
| 順位(多い順) | アレルゲン(原因食材) |
|---|---|
| 1位 | ビーフ(牛肉) |
| 2位 | 乳製品 |
| 3位 | チキン(鶏肉) |
| 4位 | 小麦 |
| 5位 | 卵 |
(出典:Picco et al. 2006, Journal of Small Animal Practice に基づく)
これらは多くのドッグフードに使われている一般的な食材です。「ずっと同じフードを食べていたのに急にアレルギーになった」というケースも珍しくありません。
皮膚のかゆみに悩む犬
自己判断は危険!まずは獣医師へ
アレルギーに似た症状でも、以下の原因の場合もあります。
- ノミアレルギー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎(環境アレルゲンによるもの)
- 接触性皮膚炎
- 感染症(細菌・真菌・マラセチアなど)
まず獣医師による診察・検査を受けましょう。
アレルギー検査の種類
| 検査方法 | 特徴 |
|---|---|
| 除去食トライアル(最も確実) | アレルゲンが含まれない特殊なフードを8〜12週間与えて反応を観察する |
| 血液検査(IgE検査) | 特定のアレルゲンへの抗体量を測定。参考情報として活用 |
| 皮膚生検 | 重篤な皮膚症状がある場合に行うことも |
アレルギー検査を受ける犬
除去食トライアルとは?
基本的な流れ
- 除去食フードを選ぶ(今まで食べたことのない食材か加水分解タンパクを使用)
- 8〜12週間続ける(おやつ・サプリ・薬のフレーバーにも注意)
- 症状を観察する(症状の変化があれば食物アレルギーの可能性が高い)
- 原因食材の特定(疑われる食材を一つずつ再投与して反応を確認)
除去食トライアルは自己流で行うと不完全になりやすいです。必ず獣医師の指導のもとで行いましょう。
アレルギー対応フードの種類
加水分解タンパクフード
タンパク質を非常に細かく分解して、免疫が反応しにくい大きさにした特殊なフード。獣医師処方の療法食として使われることが多いです。
ノベルプロテイン(新規タンパク)フード
今まで食べたことのない新しいタンパク源を使ったフード。ベニソン(鹿肉)・カンガルー・馬肉・カモ(ダック)・ウサギなどが使われます。
アレルギー対応フードを食べる犬
まとめ:フードアレルギー対応のステップ
セルフチェックで症状を確認したら、自己判断せず獣医師に相談。除去食トライアルを実施して原因食材が特定できたら、それを含まないフードに1〜2週間かけて切り替えましょう。
愛犬の皮膚や消化の悩みが食事で変わるとしたら、諦めずに原因を探してみましょう。かかりつけの獣医師と一緒に取り組むことで、愛犬に合った対応策が見つかります。
