愛犬が7歳を迎えたころ、「そろそろシニア用フードに変えた方がいいのかな?」と迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。シニア期は体の変化が大きく、食事が健康に与える影響もより大きくなります。この記事では、シニア犬の体の変化や必要な栄養素、フードの選び方をわかりやすく解説します。
シニア犬ってどこから?年齢の目安
「シニア」の定義は犬の体格によって異なります。
| 体格 | シニア期の始まり |
|---|---|
| 小型犬・中型犬 | 7歳以上 |
| 大型犬・超大型犬 | 5歳以上 |
大型犬は小型犬に比べて老化のペースが早いため、早めにシニア用フードへの移行を検討しましょう。なお、11歳以上になると「ハイシニア」とも呼ばれ、さらなるケアが必要になります。
シニア犬の体に起きる変化
歳をとると、愛犬の体にはさまざまな変化が起きます。フード選びの前に、まずその変化を知っておきましょう。
筋肉量の低下(サルコペニア)
加齢とともに筋肉を作る力が弱まります。若い犬と同量のタンパク質を摂っても、同じように筋肉を維持できないため、良質で消化しやすいタンパク質を多めに摂ることが大切です。
消化機能の低下
消化酵素の分泌が減るため、胃腸の負担が増します。消化しやすい原材料や加工方法のフードを選ぶことが重要です。
基礎代謝の低下
成犬期と比べて基礎代謝が低下します(目安として成犬期より10〜20%程度の低下が見込まれます)。同じ量を食べ続けると太りやすくなり、肥満は関節にも大きな負担をかけます。
腎機能の衰え
腎臓への負担を減らすため、リン(ミネラルの一種)を抑えたフードが推奨されます。腎臓病がない場合、タンパク質は減らさなくてOKです。
関節の衰え
変形性関節症(関節の炎症・変形)のリスクが高まります。関節をサポートする成分を含むフードが助けになります。
口・歯のトラブル
歯周病が進行すると、固いフードを食べにくくなることがあります。食べ方の変化に気づいたらフードの硬さや粒の大きさも見直しましょう。
シニア犬に必要な栄養素
| 栄養素 | ポイント | 理由 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 25〜30%以上、消化しやすいもの | 筋肉維持・免疫サポート |
| 脂質 | 10〜15%(やや低め) | 肥満予防。オメガ3脂肪酸は増やす |
| EPA・DHA(オメガ3脂肪酸) | 多めに | 関節・心臓・認知機能のサポート |
| カロリー | 成犬期より10〜20%減 | 基礎代謝の低下に対応 |
| リン | 低め(0.6%以下が目安) | 腎臓への負担を軽減 |
| 抗酸化成分 | ビタミンE・C・βカロテン | 老化・免疫力の低下に対応 |
| グルコサミン・コンドロイチン | 配合フードが理想 | 関節軟骨のサポート |
| DHA | 十分量を | 認知機能障害が気になるシニア犬に |
| 食物繊維 | 適量 | 腸内環境・便秘のサポート |
| 水分 | ウェットフードの併用もおすすめ | 腎臓・泌尿器のサポート |
シニア犬のフードタイプ選び
ドライフード(カリカリ)
- 歯のケアに役立つメリットがある
- 消化しやすい小粒・柔らかめタイプを選ぶと安心
- 保存しやすくコスパも良い
ウェットフード(パウチ・缶詰)
- 水分が多く、腎臓・泌尿器のサポートに優れる
- 食欲が落ちた犬も食べやすい
- 匂いが強く食欲を引き出しやすい
ドライ+ウェットの混合給与
- 両者のメリットを合わせられる最もバランスの良い方法
- ウェットは量の10〜30%程度から始めてみましょう
シニアフードへの切り替えのタイミング
年齢に加え、以下のサインが出たらシニアフードへの移行を検討しましょう。
太り始めた・食欲に変化が出た・動きが鈍くなった・かかりつけ獣医師からアドバイスを受けた場合がシニアフードへの切り替えサインです。
切り替える際は1〜2週間かけて少しずつ混ぜながら移行しましょう。 急な変更は消化器トラブルの原因になります。
疾患がある場合は必ず獣医師に相談を
腎臓病・心臓病・糖尿病などの疾患がある場合、一般のシニアフードでは不十分なことがあります。かかりつけの獣医師に相談のうえ、療法食(処方食)の使用を検討してください。
まとめ:シニア犬のフード選びのポイント
消化しやすい高品質タンパク質・低カロリー・EPA/DHA・低リン・グルコサミン配合フードを選び、ウェットフードを併用して水分補給をサポートしましょう。疾患がある場合は必ず獣医師へ相談してください。
愛犬が元気に長生きできるよう、シニア期の食事管理で毎日のケアをしてあげましょう。何か気になる症状があれば、早めにかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
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